南愛知ランニングクラブ

意識の低い市民ランナーのブログ

スカイライントレイル菅平 50kmの部

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2018年6月10日 スカイライントレイル菅平50キロの部 記録10時間23分でした。

フリー素材でイメージ図を作りました。ざっくり言うと牧場と大きな山があるトレイル。

 

まさか大人になっても野山を駆け回る行為を楽しむとは、トレランを始める前は思いもしなかった。大人になってからの方が原始的な遊びが楽しく感じたりするのかもしれない。難しいことは考えず純粋に走ることを楽しめるトレランはやっぱりいいな。と、言いたいところだが、自分の走力では毎回制限時間内にゴールできるかどうか。いつだって関門に間に合うためのペースを考え距離速さ時間の計算をしている。やっていることは小学生高学年の算数。まあ自分の知能ではこの計算すら間違えるので、余力を残しつつもうっかり関門をクリアできなかった経験もある。そもそもトレランはマラソンみたいにまともに走れる道を行くわけでないので、関門の時間を気にしてペース配分を考えることが無意味なこと、結局やるべきことは時間に間に合うように必死で脚を動かすことになっている。子供の頃と野山を駆け回る楽しみ方は変わってきているな。というか、もっと童心に帰って純粋に走ることを楽しむべきではないか。そもそも大人になって野山を駆け回るなんて……(最初に戻る)

今回参加した50kmのトレイルはスタートからゴールするまでの10時間半は大体こんなことを考えて走っていたと思う。

 


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あいにくのお天気。高い所に行けばガスがでるというかんじ。雨が降らなかっただけましかな。


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牛さんがいるところを走るのはこのレースの魅力の一つ。


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よくツツジの花の蜜を吸うけど、レンゲツツジは毒があるらしい。


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終盤で登る根子岳はレース最大の難所。30キロに及ぶ山道を駆け抜けた大腿部の筋肉には相当な負荷が蓄積される。それに加え2000mを超す標高で循環器官が求める量の酸素は供給されず、身体は疲弊し重く感じる。まるで両足に足枷をつけられ鎖の先には鉄球が繋がれていて、まるで大英帝国時代の囚人のようだ。山頂に達した時に両手を広げ天を仰ぐ佇まいは囚人が脱獄し自由を手にした時のよう。不朽の名作「ショーシャンクの空に」の名場面を意識してわざわざ写真を撮ってもらったのだろうか。この瞬間だけ雨が降って欲しかったに違いない。

 

急な山を登りつめて頂上に腰を下ろす旅人は、ほっと一息入れるのが限りない喜びであるが、もし、永久にそうやって休息していろと無理強いされたら、彼は幸福であるだろうか。

スタンダール

 

終日、目に見える景色は雲で覆われていたけどこれはこれで味があっていいね。

 

ちなみに菅平は南愛知から車で4時間半。宿代含みの参加費が18000円なのでコスパ良いじゃないか。